「夫の操縦法!?」ビジネス本『最強の集中術』で、なぜか一番心に残った項目

買ったもの


集中力が足りない。
常々感じていたことで、だからこそ瞑想を始めていたりする。

瞑想だけでは心もとないので、集中のためのテクニックみたいなものを知ろうとルーシー・ジョー・パラディーノ『最強の集中術』というビジネス本に手を出しました。

内容

ビジネス本コーナーにある本なのでテクニック本とおもいきや、半分心理学書のような本で、実験結果などをきちんと踏まえたものでした。信用性は高いと感じました。

基本はアドレナリンの調節方法

アドレナリンの量が多すぎたり少なすぎたりすると、集中できなくなるから、アドレナリンをコントロールするにはどうするか。

ということが書かれています。

リラックスし過ぎも駄目だし、緊張し過ぎもダメ。
適度な量になるようアドレナリンを増やしたり、減らしたりするテクニックが紹介されます。

とはいえ、やる気がでない状態は一般にはアドレナリン量が少ないからだけれども、不安のためにアドレナリンが大量に出て「逃走」状態になっていることもあるので、自分の状態がどうなのかをしっかり見極めることが大事で、自己との対話が不可欠だといいます。

かつてスティーブ・ジョブズが「もし今日が自分の人生最後の日だしたら今日やる予定のことは私は本当にやりたいことだろうか?」という問いを自分に発してパフォーマンスを上げたことは有名ですが、このやりかたを鵜呑みにしても結果がでない場合があります。
というのは、死を意識すればアドレナリンが出るので、やる気の出ない低アドレナリン状態では功を奏しますが、緊張状態の高アドレナリン状態の時は、むしろ逆効果となるのです。

ほかにも

この本には、
プログラマーになりたい少年が「プログラミングに強い大学に進学するには成績を挙げなければいけないけれども、プログラミングに関係のない勉強に打ち込めない。どうしよう」という、ありがちな相談にも、答えを出していて、やる気を出させるテクニックもあったり、感心させられました。

集中術自体よりも一番感心した、「夫の操縦法」

集中することは自分の注意をコントロールすることでもありますが、それは自分の周囲に対しても影響すると述べる筆者は、おまけとして、夫の操縦法を紹介しています。

夫の操縦法は動物の調教と同じ!?

動物の調教学校に行ったジャーナリストがシャチに対する調教法を自分の夫に対して実践したらうまく行った、という話です。調教というとムチが出てきそうですが、出ません。むしろ逆。

その方法というのが、「自分にとって好ましい行為をしたときは相手の注意をこちらに向け、好ましい行為をしたときは無視をする」という方法です。
たとえば、夫が汚れたシャツを一枚でも洗濯カゴに入れてくれたらありがとうと声をかける。一方汚れたシャツを脱ぎ散らかしていたら、注意することなく無視する。そうしているうちに夫がシャツをかごに入れてくれる頻度が上がっていったそう。
これは動物に新しい芸を覚えさせるときにつかう「接近法」というやり方だとか。

ああしろこうしろと指摘しなくていいので、衝突も減る上、好ましい習慣もつけてくれるという、賢いやり方です。
これは別に夫でなくても子供でも部下でも(上司でも)適用できそうだなぁと『最強の集中術』で最も感心したテクニックでした。

まとめ

以上『最強の集中術』は、夫の操縦法も集中術も学べるのでおすすめします。
まあ、夫の操縦法をもっと知りたい人は、動物の調教本を買いましょう。

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